子供、特に乳幼児の原因不明の肝炎が世界中で報告されています。原因の1つとしてアデノウイルスの関連が指摘されています。

アデノウイルスについて(国立感染症研究所)

大阪大学医学部感染制御学教授忽那賢志先生

気になるのは、現在流行している新型コロナウイルスとの関連ですが、まずワクチンについてはイギリスでは10歳以下の肝炎患者に新型コロナワクチン接種者はいないとのことです。新型コロナウイルス感染例も見られることは見られるそうですが関連は不明とされています。

早く原因が分かれば良いのですが、肝炎を引き起こすものとして薬剤があることを忘れてはいけません。特に乳幼児で考えると解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェン、製品例ではカロナールですが、安全性が高いとして処方される機会が今回の新型コロナウイルスにより増加しました。アセトアミノフェンとの関連も調べてほしいと思います。注意しなければならないのが、どんな薬剤にも副作用があるということでアセトアミノフェンが悪いということではありません。小児における解熱鎮痛剤の第一選択はアセトアミノフェンで間違いないとは思います。ただ、どんな薬でも副作用があるということを忘れず、もし、症状があれば速やかに病院を受診することが大切です。